サンクチュアリ -聖域- 中編

ちなみに『サンクチュアリ』というのは聖域という意味であり、本来は神仏に関連する場所を指すときに使われる。

 

意味は他にも色々とあるが、保護される場所とか犯してはならない土地という意味でも使われることがあり、私にとっては今住んでいるところがそれに当たる。

 

そんな意味合いで使っているキーワードですよ。

 

そんなわけで前回の記事の続きを。。

 

激しい頭痛から始まる一日

思い出しながら、確実に自信のある記憶だけを言葉にして書いている。

 

人間の記憶などはアテにならないから、必ずメモを取っておく。

 

そう言っていたのは、前回の記事にも登場した私を大層、可愛がってくれた派遣会社のマネージャーの言葉。

 

それを思い出して、昔のメールなどを見返して、記事に書いてみる。

 

ふむ・・・深夜、寝る前に自分の決めた条件に合う物件をいくつか見つけて、HOME’Sから問い合わせていたことが分かる。

 

それが2015年3月21日のことであり、実際に物件を見学しにいったのは2015年3月27日だったようだ。

 

丁度、桜が咲くころということもあり、シーズン中。

 

メールのやり取りでも、それを理由に不動産会社の方も早めの対応がしたいと書いてきていたようだ。

 

じゃあ、今回はこの日のことを皮切りに書いてみようか。

 

 

この日、凄まじく起きたら頭痛がしたので、本来ならば薬を飲んで寝ていたかった。

 

だけど、予約をしているから、重い腰を上げて時間を計りながら外出することに。

 

ある駅前にある不動産会社に赴いたのは午前11時のこと。

 

少しカスタムしたスーパーカブ90を停車して、中に入ると応対してくれたのは、すごいイケメンで好青年の若き営業マンだった。

 

少なくとも私より10歳は歳下の青年だったが、非常に対応が良かった。

 

向こうも当然、商売だから、私が問い合わせした物件以外の住まいもすすめてくる。

 

それは想定内だったので、付き合うことにする。

 

私の譲れない条件などを聞いたうえで、数件の物件を見学しにいく段取りで営業マンと供に外に出る私。

 

条件的には出せる家賃は駐車場も入れて5万円程度。

 

駐車場はなるべく近いところがよく、気を付けていたのは何よりも隣近所の雰囲気だった。

 

新しい住居となるところには、私以外の同居人は誰もいないから、内ゲバが発生する可能性はゼロ。

 

となると、トラブルの元となるのは、近隣住民であるのは明白。

 

こちらは当然、大人しく生きていくつもりだが、おせっかいな人間や人のことをやたらと気にするような人間だったり、決まりごとのある町内会みたいなところはパスだった。

 

もちろん、そんなことは住んでみなければ分からない事の方が多いが、それを念頭に置いていた。

 

あとは絶対に自分のプライベートが守れるようなところ。

 

単純に寝るだけの安い賃貸ならば、レオパレス系のとこでも全然、問題は無かったが、壁が薄いところなんかはまっぴらだった。

 

コチラも迷惑かけるかも知れないし、隣がうるさいと思うのも勘弁だったしね。

 

セルフコントロール♪

家賃は安ければ安いに越したことではない。

 

下見の場所に向かう送迎車の中で、感じのいいイケメン営業マンにそれとなく聞いた。

 

事故物件でもいいですよ? 俺(^盆^) そんなもん(霊とかwwww信じてねーし。

 

イケメンの営業マンは苦笑いしながらも、すごく真面目に答えてくれた。

 

その内容は憶えていないが、すごく適切で綺麗な返答だったはず。

 

その返しにも

 

このニーちゃん、若いけどすごいなぁ~。

 

と、感心したもんだ。

 

確かこの不動産屋では三件回った記憶がある。

 

一番、最初に私が問い合わせした物件で、こじんまりとしたアパートで2階。

 

入ってみると天井が低く、くたびれた内装であったが、住むには悪くなかった。

 

貸駐車場も近くにあり、それと込々でも5万円位であった。

 

とりあえず、次という感じで別を見て回ることに。

 

2件目は全く記憶に残っていない。

 

3件目、最後の見学は所謂、テラスハウスに属する物件だった。

 

家賃は確か6万8千円だったけど、まあ、すごいイイ物件だった。

 

玄関と裏口があり、裏口のすぐ目の前が駐車場でキレイにしてある。

 

ネットがひいてあり、引っ越せばすぐに接続できる。

 

1Fは綺麗なシステムキッチンで、奥は洋間で傷んでいるところはなかった。

 

2Fは和室だったと記憶しているが、決して悪くはなく寝室として申し分のない部屋になると感じた。

 

しかもこの物件の名前に何か感じるものがあった。

 

私の名前は『けーご』だが、漢字にすると『恵悟』という。

 

この物件の名前がグレースハウスというのよね(笑)

 

営業マンには丁寧な対応をされながらも、早く契約しなければ・・・という感じで契約を急かされる。

 

うん・・・この営業のイケメンにーちゃん、すごくいい感じだし、質問には何でもナチュラルに感じ良く答えてくれる。

 

午後には別の不動産会社で予約があったが、頭も痛いし、ここでいいかな?って気持ちにもなっていた。

 

敢えて私は

 

ここ、すごくいいと思うけど、検討してみます。 で、折り返しメール入れるよ。 他のとこでも見に行く約束してるしさ。

 

と営業マンに告げる。

 

今、シーズン中ですから、決まってしまうかも知れませんよ?

 

まあ、殺し文句だなぁ・・・とは思っていたけど、私は

 

ああ、俺、別に急いでないんだよ。 もしも決まってしまったら、それは縁が無かったと諦めます。

 

と、急かしに乗らないようにする。
(本当は一分一秒でも早く家から出たいんだけどねwwww)

 

ホリグチさん私の名字ね)、何かありましたら相談に乗るので、気軽にお問い合わせください!(^o^)

 

不動産会社に戻った後に、そう言い良い応対をしてくれたニーちゃんに見送られて、帰路につくことにした。

 

私がグレースハウスを即決しなかったのは、家賃が自分の決めた分をオーバーしていたからではない。

 

他に予約があったのもあるが、一点、どうしても気に入らんところがあった。

 

テラスハウスの特性上、開いていたハウスで私が紹介された部屋は、連なる他住居の間に挟まれていたからだ。

 

もしも、これが左、もしくは右の外側であったら、即決していただろうね。

 

それに全ての物件を見てからでも遅くはないとも思っていたし・・・。

 

だが、あそこはいい物件だなぁ・・・と思っていたし、営業のイケメンにーちゃん、すごくいいヤツだったからいいかなぁ?って気持ちは持っていた。

 

別の不動産会社の予約時刻は15時。

 

時間が余っていたので、一回、家に帰るが、本当に具合が悪かった。

 

もう、グレースハウスでいいかな?って思ったし、予約断って寝ようかな?とも思っていた。

 

でも、これから俺の新しい人生が始まるから、約束を守らないとっていう変な使命感(ぶw)に駆られていた。

 

なので、ちょっとご飯食べて、14時30分くらいに家を出た。

 

最後の一つに電気が走る

その不動産屋は、前の不動産屋に比べて、なんか空虚で活気が無かった。

 

応対してくれた人間は、歳は40代後半かな?

 

口調は丁寧だけど、どこか冷たい感じのする人。

 

名刺をもらったが、どうやら主任らしい。

 

問い合わせ頂いた物件ですが、正直・・・あまり・・・おススメできないですねぇ(^_^;)

 

私がその不動産会社に問い合わせた物件は古い一戸建てであった。

 

小さいけど庭と駐車スペースがあり、家賃も安い。

 

なんで?

 

と、私が訪ねると

 

すごく古いですし、クロスも剥がれているし・・・。

 

私は別に中が多少、汚くても構わないと思っていた。

 

クロスが剥がれているのは、自分で補修も出来るし、いくらでも綺麗に出来る自信はあるしね。

 

間取り図を見て、しばしの沈黙の後、主任の彼は

 

こんなところもありますけど~

 

と、色々と他の賃貸物件の間取り図が載るチラシを提示してきた。

 

それに私は目をくれずに、自分の問い合わせた物件の間取り図をガン見。

 

すると、あることに気づいた。

 

ねえ、ここってまさかトイレ、和式なの?

 

そこは全く盲点であった。

 

ああ、そこって和式なんですよねぇ(^_^;) そういうこともあっておススメは・・・

 

和式トイレで用を足せないわけではないが、毎日のことだからね・・・。

 

もう帰っちゃおうかな?って思ったけど、これで席を立つのはちょっと失礼かな?って思って、少し話を聞くことに。

 

提示されたチラシを見ながら、色々な説明をする主任の彼。

 

正直、その説明は左の耳から入り、右の耳からス~~っと抜けていっていた(笑)

 

帰るタイミングを伺っていたという方が正しいかも知れない。

 

ぼんやりと何気なく主任の話を聞いている私だったが、傍に開かれたチラシの一つが目に留まった。

 

あれ?ここさぁ・・・

 

と、私がそのチラシを手に取って聞いた。

 

居候先で寝る前にネットで賃貸検索をしていた時に、数多くの物件を見ていた。

 

その中でなんじゃ、これ?という物件が一つあった。

 

そこは二階建ての建物で、二階部分の間取り図が掲載されていた。

 

トイレは二つあり、部屋は大部屋小部屋合わせて五つ。

 

風呂もあり、全て洋室であり、46000円という安い賃料。

 

・・・ああ、でも、これはシェアハウスっぽい感じの物件なんだなぁ・・・と思っていた。

 

以前に目に留まった物件が今、その場で提示されている。

 

主任に手に取ったチラシに指を差しながら、

 

これって、例えばこの部屋と、この部屋でこの家賃ってことなんでしょ?

 

と、聞くと

 

いや、これ全部がこの家賃です。

 

 

思わず眉に皺がよって、声を上げてしまった私。

 

主任は続けた。

 

これって結構、いいと思うんですよね。 ですが、場所が場所だけになかなか借り手がつかなくって・・・。

 

私は感じるものがあり、それまでのテンションとはうってかわって主任に声を上げた。

 

ココ! ココ、見に行きたい!

 

主任は提示したチラシを片付けはじめて言った。

 

ここは一番、ここから遠い家です。 ここに行く途中の物件で他に紹介したいところもありますので、今から行きましょう。

 

私は主任に連れられて、外に出た。

 

車中で前の不動産のあんちゃんにした同じ質問なども投げかけてみたりして、程なく最初の一件目に着いた。

 

55000円のアパート。。

 

下見する前にあー、ダメだこりゃ。。って思ったが、一応、主任の案内に従うことに。

 

駐車場は玄関から出て目と鼻の先。

 

中は非常に広くって綺麗だったし、台所も広い。

 

だが、私は

 

〇〇さん(主任の名前ね)、次いこう。

 

と、私の方から急かす。

 

何故ならば、アパートは非常に綺麗だし、街並みも良かったんだけど・・・。

 

・・・周りがおそらくヤンキー家族ばっかりだった(ぶw

 

停まってる車が、シャコタンとか、いかついヤン車、近くにいた同じアパートの住民らしき子供を抱えたママは超金髪で普通の顔ではない。

 

別にそういった属性の人間を否定しているわけではないが・・・
(だって、だいぶ昔は私も同じような属性だったと思うし・・・)

でも、これからの私にはそういう人間が近くにいる必要性は全く無かったから。

 

アパートの敷地にはボロボロで、まるで追い剥ぎにあったかのようなスクーターが放置されていたし(;^ω^)

 

秒速NGの物件だったので、次にいくことに。

 

2件目は主任と会社の連絡ミスで本来の紹介物件ではなかったが、同じ間取りの同じ系統のアパートの別室を紹介された。

 

少々、古ぼけているものの、家賃は安く悪くない。

 

駐車場も近くにある。

 

だが、既に私はあの物件を早く見たいという衝動に駆られていたので、主任を急かす。

 

〇〇さん、あの物件が気になって仕方が無いんだけど。

わ、わかりました(;^ω^)

 

こんな感じだった。

 

私もあの物件は実際に中に入るのは初めてなんですよ。

 

と、主任は語り、どうやら細かい説明は出来ないことを示唆しているようだった。

 

2件目からだいぶ車を走らせて到着したその地。

 

送迎車から降りた瞬間、身体に電気が走る感覚がきた。

 

そしてやたらと吸った空気がうまく感じた。

 

建物そのものの外観は何の変哲もなく、むしろ古ぼけて汚れた感じ。

 

建物の二階部分が気になる物件なので、傾斜がある階段をのぼっていく。

 

ドアを開けた瞬間、ビックリした。

 

木の色がビッシリと目に飛び込んできて、玄関がやたらと広い。

 

あー、ここだな・・・。

 

と、私の心の中では既に即決の予感があった。

 

主任が色々と案内してくれる。

 

古さは否めないものの、私には充分すぎる作りだった。

 

とにかく綺麗に感じたし、圧倒的な居住スペースだった。

 

ここって前の人が住んでいて、空き家になってからどのくらいの時間が経ってるんです?

えーと、8ヶ月くらいですかね・・・。

 

確かに場所が場所だけに・・・だからこそ、家賃がこんなに安いのかと納得は出来た。

 

だが、例えば駅の近くじゃないとダメとか、近くにスーパーが無いとダメという条件は全くコチラには無い。

 

むしろ大事なのは・・・

 

ここって下に別の人が住んでるんですよね?

ええ、もう入居してかなり長く住んでもらってます。

どんな人?

確か・・・

 

主任の言葉を聞いてクリアって思った。

 

詳しくは話せないが、お堅い仕事をしている人だった。

 

それに二階に来る際に、一階の外の様子をみると綺麗にしてあって、おかしいと感じるところは見受けられなかったし。

 

駐車場は別会社の管理だが、近くにあるという。

 

契約の際は、主任の方からそちらに連絡してスムーズにしてくれるとのこと。

 

心の中では即決であったが、やはり私はマイルールに沿った。

 

ここ、見た中で一番、いいんですけど、とりあえず帰って検討しますね。

決まってしまうかも知れないですが・・・

俺は急いでいない。 俺が〇〇さんに返事を出すまでに他の人が決めてしまったら、縁が無かったと諦める。

 

と、言い、物件から帰ることに。

 

帰り道の途中で・・・

不動産会社に帰る途中、車中でこんなことを主任が言った。

 

実はあそこは私の部下が一回、借りようとしていたところなんですよ。

へえ~、そうなんですか。

でも、一つ、条件がありまして・・・。

それって何?

あれだけ部屋が沢山使えるんですが、ペットが厳禁なんですね。 大家さんの強い希望で。

そうなんだ。

それで彼は借りるのを止めたんです。 すごく可愛がっているペットがいるので。

 

この話が本当かどうかわからないと感じながらも、とりあえず了解したという気持ちになった。

 

私は猫が大好きなんですけどね。

 

もしもペット厳禁でなければ、近くの野良猫を拾って、病院で検査してもらって今頃、飼っていることだろう。

 

でも、今も飼っていないのは、このルールに従っているからです。
(一回、内緒で飼おうとしたことはあったけど、やっぱり止めた(^_^;))

 

一応、検討するという形で話は保留にしたものの、主任も手ごたえを感じたに違いない。

 

不動産会社に帰り、少し話をした後に

 

ちょっと考えますね。 んと、次の俺の仕事休みが火曜日なので、それまでに返事を送ります。

良い返事を期待しています。

 

そう言い私は不動産会社を後にした。

 

家に帰る早々、私は前の不動産会社にお断りのメールを送った。

 

ちなみにテンション上がり過ぎていて、断りのメールを主任に誤爆して送信してしまい、焦らせてしまったというドジを踏んだりもした(笑)

 

土曜、日曜、月曜と仕事していたが、正直なところ、とっとと契約したい気分に駆られていた。

 

その位に私の中ではあの家が眩しく感じられていたからだ。

 

でも、私にしか分からない感覚なのだが、焦ってしまったらおかしくなると思う気持ちも拭い去れなかった。

 

だから、敢えて検討すると言って時間を置いたのだった。

 

誰かに話したかった。

 

まあ、KOUしかいないので、ファミレスに呼び出すことに。

 

アソコよりすげえ物件見つけたぞ!

ふうん、良かったじゃん(^_^)

 

まだ契約していないのに、テンション高く話す私を、おそらくKOUはガキっぽいなぁ・・・と思っていただろうが。

 

3月末日の火曜日の早朝。

 

私は主任に契約したいという旨のメールを送る。

 

ここから数度のメールのやり取りを主任とやり取りをする。

 

10日に本契約の日取りが決まり、それまでにやることは幾つかあった。

 

ここから私はようやく自分のそれまで住んでいた部屋の片づけをはじめることとなる。

 

・・・・・

 

かなり長~くなったけど、書いていてメッチャ楽しかった(ぶw

 

ってことでTo be continued! (´Д°)ノシ