サンクチュアリ -聖域- 前編

早く時間が経てばいいと思っている私ですが、皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

 

人間、中年のオヤジにもなると時間の経過が嫌だと思いがちですが、今の私は少々、思うところがあり逆のことを考えていたりする。

 

こればかりは待つしかないわけですけどね・・・。

 

って感じで、以前の記事でちょっと書いたことの続きを。

 

『たった一人の魔道』は非常に読む人が限られている。

 

よって、自分的にはクソみたいなことだと思っている出来事をぶちまけてもいいかな?って思ったりもした。

 

でも、それだと私が忌み嫌う『不平不満』、『愚痴』、『泣き言』を言う人間と同じになってしまう。

 

なのでちょっとオブラートに包んで書いてみる。

 

あんまり刺激的でも無いし、変わったことも無いので、面白くはないと思うけど、自分の自慰記事として。

 

冬の終わりに突然・・・

2015年2月のこと。

 

私は当時、父親と兄と兄の嫁の住む家に居候をしていた。

 

それまでは非常に楽しいというか、この家の為に私が出来ることをこれからもやっていくという気持ちで一杯だった。

 

ところがあるトラブルを切欠に、他の人間にはそれぞれの思惑があって、それがいい機会だとばかりに噴出。

 

結果だけを見ると、どうやらこの家をみんなで協力し合って良くしようという気持ちを持っているのは私だけだった (;^ω^)

 

ふむ・・・生きていた時の母親の気持ちが少々、分かった気がする。

 

が、私は母親の様に全てを受け容れて、身体をぶっ壊すほど人間が出来てはいない。

 

ある些細なことで激しく責め立てられた私が出て行く決意をしたのは、ある夜のこと。

 

もう三月になっていたと記憶している。

 

シリアスな話をした後に、仕事だから寝ようと部屋に戻り、電気を消した。

 

程なく、隣の部屋からそれまでの話の雰囲気とは打って変わって、テレビを見て馬鹿笑いする兄貴夫婦の無神経な声を聞いた時。

 

こいつらとは絶対にもう一緒に生活出来ない・・・。

 

と、思った。

 

それからというもの、寝る前の日課となったのは、モバイルで賃貸物件情報に目を通すこと。

 

通帳の残高は40万くらい。

 

ふむ・・・私には8月まで借金の返済がある・・・我慢するか・・・どうしようか・・・。

 

でも、同じ家に住む彼らの真意に気づいてしまった今となっては、自分の為にも彼らの為にも、出て行く必要に駆られたのだ。

 

私は当時、千葉にある上場企業に出向という形で働く派遣社員だった。

 

この企業、とにかく残業が多くって、それが嫌な人間からすれば『ブラック(@_@)』『ド真っ黒!( ゚Д゚)』って言われていた。

 

だが、私にはそうは思えなかったので、受け容れていた。

 

残業が多かったし、仕事の内容そのものは身体的に辛いと思うことはあったけど、楽しいと感じる部分も多かったから辞めたいと思ったことは無かった。

 

残業が多い=金も入るということだったので、悪くないと思っていた。

 

KOUが以前にいっていたこと・・・

 

お金が無ければ、揉めなくていいことで揉めてしまう・・・(^_^;)

 

なので銭になるんなら、許容できることは頑張ってやる!という気持ちでやっていたのだ。

 

単純な理由が自分を良くする

不動産を探すようになった時の私のもう一つの気持ちは、とにかく家に帰りたくなかったということ。

 

私は自分の業務時間が終わった後、同じ派遣会社の別の部署の仕事を率先して手伝いにいくこともあった。

 

私たちを管理するマネージャーはよく言っていた。

 

俺は働く奴が大好きだ。

 

と。

 

仕事の終わりが深夜になったら、決まってマネージャーは

 

クレストに泊っていいぞ。

 

って言ってくれた。

 

クレストとはカプセルホテルの名前。

 

私は喜んで泊って疲れを癒した。

 

当然、宿泊料金は会社持ちなので、私の懐は全く痛くない。

 

経費として落とせるわけだし、派遣会社の都合上、それは微々たるものであるにしろ利益にもなるし。

 

何でそこまで働いたのかといえば、家に帰りたくなかったからだけなんだけど(笑)

 

そんな日が続くと、社内で今まで話しかけてこなかった人も話しかけてくるようになるし、噂されるようになる。

 

一介の作業員の私であるが、どんどん立場とか風当たりが良くなってくる。

 

身体は疲れていたけど、精神状態はむしろ以前よりも良かった。

 

一生懸命、働けば、それまで蔑んでいる目で見ていた人間も掌を返すようになるし、無視できなくなるわけで(^盆^)

 

ちなみに私が家に帰りたくない理由があることとか、何でそんなに働くのか?と、いうことを知っている人間は誰もいない。

 

ただ、父親や兄貴、兄貴の嫁は異変には気づいていただろう。

 

あの日から、あいつは何かがおかしい。と。

 

家に帰った私に何事もなかったかのように話しかけてきても、軽くいなすだけで余計なことを言わなかった私。

 

たった一人の小さな計画がとりあえず順調に進んでいたのが、ひそかに楽しく思えるようになっていた。

 

桜が咲くころに

とりあえず家を出る計画を立てている私。

 

家から出て新しい住居のことで、想定できるところを出来るだけ想定してみた。

 

まずは金のことだけど、とりあえずガンガンに働ける場所があるので、借金はあるけど何とかなりそうだ。

 

特にこの頃の私の生活リズムというのは、会社の仕事を最優先に考えていたから、単純に衣食住に困らなければいいという考えのみ。

 

別に居心地が良くって、コストも低ければ、四畳半のチンケなところでもいいと思っていたくらいだ。

 

たまにKOUと会う時があった。

 

会社の人間に友達らしい人はいなかったし、こういうプライベートなことを話せて信用できる人間というのは、当時、KOUと伸ちゃんしかいなかった。

 

しかし伸ちゃんとは数か月以上、会っていなかったし、事がうまく運んだ時に話したいと思っていた。

 

とはいっても、居候先の家に呼ぶ気が全く無くなっていた私がKOUと話す場所といえば、ファミレスくらいのもの。

 

ファミレスで実は・・・と私が考えていることや、構想などを話した。

 

KOUはただ黙って聞いてくれていたが、ふと言った。

 

アソコに敵う物件って無いと思うんだよねぇ・・・(^_^;)

 

アソコというのは、以前に私とKOUが同棲していた時の賃貸物件。

 

確かにそれは私も感じていたが、最悪、隣近所にあまり気が使わなくてもいいという最低条件を満たしていれば、物件のコストパフォーマンスを求めてはいなかった。

 

ウチに暫くいる?

 

とも言ってくれたKOU。

 

それはそれで別の問題が生まれそうだったので、選択肢には入らなかった。

 

KOUは両親と兄とペットと住んでいるマイホーム住まいだが、甘えるわけにはいかなかったし。

 

それにこの時はKOUの家庭は私の思い込みではあったが、ずっと4人と可愛いペットで屈託なく退屈だけど平和なイメージが確立されている世帯に映っていたから。

 

それを私の様な人間が紛れ込んで壊すことはしたくなかったのだ。

 

この時には実は私には既に自分の自由というキーワードが沸いていたわけだし。

 

三月下旬・・・桜が咲くころに私は複数の不動産会社に電話をして、下見の予約をしたのだった。

 

実はこの頃はさすがに連日のハードワークに休みの日は、頭痛がしたりして体調は芳しくはなかった。

 

季節の変わり目ということもあり、風邪ひいたりしていたしね。

 

だが、家に帰る度に言いようのない不快感が拭えることは無かった。

 

いよいよ私の雰囲気などがおかしいと感じている兄や兄の嫁、父親などからは、それとなく私が出ていくことを阻止するような言葉を投げかけられる様になったからだ。

 

振り向くな躊躇うな

最近、身体が思うように動かなくって・・・

 

父親が神妙な顔して、台所で私に言ってくる。

 

どうせ出て行かねえんだろ?

 

兄が苦笑いを浮かべて、階段傍で私に冗談っぽく言う。

 

けーごクン、最近、どうしたの?

 

兄嫁が廊下で笑いながら軽く何かを取り払うかのように聞いてくる。

 

私はふうん・・・。』『かもね・・・。』『忙しくってね~と言う感じで、それら全てをいなすだけ。

 

もうロックアップしている望みは、一年半くらい私の寝食を支えてくれたウチを出て行き、まだ見ぬ聖域を探すこと。

 

本当に父親の具合が良くなかったとしても、兄にどれだけ憤りを露わにされても、兄嫁にどれだけ心配されたとしても。

 

私はもう揺るがなかった。

 

むしろ言われれば言われる程、Blue bloodが身体に走るようになっていた。

 

・・・ならば、何故、あんなことを言った?・・・やったのか?

 

それによって私が他の身内から

 

けーごって冷たい奴だね。

けーごって頭おかしいんじゃない?

けーごって恩知らずだね。

けーごって酷い子ね。

けーごとは縁切りだ!

 

と、言われても構わなかった。

 

むしろ良いヤツ程、損をしてダシにされるというのは、大なり小なり経験してきたこと。

 

もうたった一人、自分の為だけに生きてやる。

 

そう思っていたし、揺らぐことはなかった。

 

客観的に見て、血の繋がった肉親を捨てていくということが、どういうことかは一般常識的に分かっている。

 

振り返ることはもう出来なかったし、自分が出て行くことに何があっても躊躇う気持ちも出てこなかった。

 

と、長くなったので、続きは後ほど。

 

To be continued (´Д°)ノシ

 

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