相変わらず幸せを感じている私ですが、最近は色々と書きたいネタがあったりする。
単純に自分が書きたい思ってるだけで、他意は断じてなかったりする。
先ほど、何となく餃子が食いたくなったのでコンビニに行った。
帰り際に何となく思い出したことがあるので、それを書いてみよう。
以前の記事で登場した人のことである。
私の祖母のコトバ
明日、死んでもいいから、好きな人と一緒になれ。
— けーご (@KeigoHoriguchi) July 16, 2019
自動BOTに登録している『つぶやき』のひとつ。
これは実は私の言葉ではなく、キヨちゃんのコトバ。
キヨちゃんはあまり自分の異性関係の話は教えてはくれなかった。
ただ母親や叔母などから聞いていることは、とにかく『可愛かった』ということと、我慢強い人だったということ。
それでいて『イケメン』好きだったということ(笑)
ちなみに晩年はSMAPの仲居くんが好きでした(ぶw
って話は逸れた。。
前述したキヨちゃんのコトバである
”明日、死んでもいいから、好きな人と一緒になれ。”
だが、実際のところ、日本語の意味としては少々、なっていない。
ですが、その言わんとしている本質は何となく理解出来るし、このたった一行、ひらがなにすると23文字の短いコトバには、集約されているキヨちゃんの話があることを気づいたのは、私が成人してからの話。
まあ、実際のところは世の中にはそんなにハッピーエンドなラブストーリーがあるわけでもない。
好きで好きで仕方がなく、その関係が成就したら、その後の生活は散々という話もあったりするしね・・・orz
まあ、キヨちゃんのこのコトバに隠されたものは、私の『おそらく』と思うことが多いが、ちょっと記しておこうかね。
それは恋ではなく・・・
私の祖父は秋田では割と凄かった土建屋だった。
豪胆で喧嘩早い性分、女癖は悪かったが、仕事に関するキレは凄く一介の労働者からたった10日で『加藤組』を起こした人らしい。
『加藤組』を起こしてから最盛期は、色んな人間を自分の組に迎い入れた。
ムショから出て働き口が無い男を引き入れては自分の部下として使っていく。
そういうこともあって、警察とも懇意な仲になったりして、地元の有力者となっていった私のジーちゃん(笑)
当時は『将軍』って呼ばれていたそうで、顔も東条英機を太らせた感じだったという(ぶw
私のジーちゃんの話だけで、一本、書けそうだが、とりあえず今回はキヨちゃんの話ですからね。
キヨちゃんは実は元々はジーちゃんの愛人だった。
凄い時のジーちゃんは金も持ってるし、アラクレ者を抑え込んで使っていく権力もあったから、女関係は非常に派手で正妻の他に数名の愛人がいたという。
キヨちゃんは、そんな女の中の一人だったという。
キヨちゃんは小学校出てからは、おふくろさんと一緒に二人三脚で仕事に出るようになる。
ちなみにキヨちゃんの母親は、俺たちは『オバちゃ』って呼んでいた。
ボンビーだったからね。
当時は今みたいに女性が輝ける仕事も一部を除いては無かったので、結局は土木の下働きみたいな仕事をオバちゃとしていたようだ。
血気盛んなアレクレの男たちの中で、親子で必死に働いていたという。
もちろん、オバちゃもいい女だったそうで、娘のキヨちゃんも可愛いので、良からぬことを考える男もいたはず。
しかし、オバちゃがすごい豪胆でクレバーな人であって、絶対にキヨちゃんに悪い男を寄せ付けなかったということだ。
キヨちゃんが18歳くらいになったとき、一度、結婚をする。
歳上の気弱な青年だったが、収入も安定していた人だったそうだ。
向こうの親とオバちゃが話し合って決めた仲だったらしい。
しかし、一向にキヨちゃんは子供を身籠ることが無かったという。
旦那となった男の姑に、そのせいで事あるごとにイジメられる様になるキヨちゃん。
優しい旦那さんだったそうだが、姑に逆らえずに助けてくれないことに、夫婦生活に嫌気がさしてキヨちゃんは逃げ出す。
『これだったら働いていた方がイイ。』
こんな心境だったようだ。
ちなみにこの後、前述したジーちゃんとの間には5人の子供を授かるキヨちゃん。
よって、実は最初の結婚で子供が出来なかった理由は、旦那が種無しだったということに他ならないが、どうでもいいよね、そんな話(^盆^)
再びキヨちゃんとオバちゃは二人三脚で、社会復帰を果たしたようだ。
働きに出た先で、現場でブイブイ言わせていたジーちゃんに見初められたってことらしい。
ジーちゃんは事の他、キヨちゃんを可愛がったようだ。
ここからは私の想像というおそらく・・・そして、身内から聞いた話を集めて私が思っているという内情。
キヨちゃんはジーちゃんのことは嫌いではなかったが、好きでも無かったと思うΣ(・□・;)
でも、結婚に失敗しているという事実と、働けど働けど暮らしは豊かにならない現実をいい加減、変えたかったのかも知れない。
また悪い虫がつかないようにキヨちゃんのガードをしていたオバちゃ。
豪胆でアラクレ者を束ねて女好きのジーちゃんがキヨちゃんに好意をもったという状況。
これは恋愛ではなく、おそらくはGive&Takeの男女関係が最初にあったと私は思っている。
だけど、私はキヨちゃんの過去を否定できないし、それがあったから私がこの世に生をうけたとポジティブに考えている。
実際、昔はよくあるんだよね・・・こういうのって。
政略結婚なんてものは、戦国時代から行われていたことだし、社会がカオスってるときなんかは下々の人々のなかでは恋愛感情無くても、お互いが協力し合って結婚とかって当たり前だったし。
話を元に戻すと、ジーちゃんの愛人となったキヨちゃん。
それを認めるオバちゃ。
その後、どういう経緯があったかは定かではないが、ジーちゃんの正妻となるキヨちゃん。
(何でそうなったのかは、実は謎のままであるが・・・)
おそらくオバちゃが裏で暗躍していたのかなぁ??って思っていたりもするけどなぁ・・・私は(;^ω^)
その後、キヨちゃんは加藤組のネーさんとなるわけで、暮らしぶりもだいぶ変わった。
ジーちゃんは夜な夜な若い衆や地元の名士や警察関係者とかを集めて、飲み会している時には自分よりずっと若いキヨちゃんに綺麗な着物を着させては
『ガハハハハハッ! 俺の嫁、いい女だろ!!(^盆^)』
って、自慢していたらしい(;^ω^)
これはキヨちゃんもけーごに話してくれたことであり、どっかの偉い人にお酒をついであげてたりしていたとニコニコ笑って話していたっけ。
まあ、私の中では、その話を聞かされるたびに『ジーちゃん、ホント、品がないなぁ・・・^^;』って思っていたけど。。
と、まあ、ジーちゃんとのハチャメチャな結婚生活の話も沢山あったりするわけだが、この位に。
鋼鉄の馬を乗る幻の男
何でキヨちゃんがジーちゃんのことを男として好きではなかったのか?って思ったのかってことに触れる。
もちろんね、キヨちゃん、その後、ずっとジーちゃんが死ぬまで一緒に居るから、愛情が無かったとは言えない。
だけど、自分が本当に惚れたっていうことではないって意味。
時はだいぶ経ってね。
私の叔母さんは現在、手広くビジネスをやっている人なんだけど、若い時は結構、ヤンチャでね。
末っ子だったんだけど、若い時に色々と遊びたい、自由に人生を謳歌したい!って思ったらしく、16歳くらいのころ家出をしたそうだ。
キヨちゃんは自分の娘だからすごく心配はしたものの、自分も若い時には既に大人と一緒になって働いていたこと。
十代の多感な時期に、遊ばないで働いてばっかりだった自分のようになってほしくはないとも思ったからかも知れない。
なので、キヨちゃんは叔母さん・・・子供の意志を尊重したという。
その時に何故か叔母にキヨちゃんは言ったという。
”明日、死んでもいいから、好きな人と一緒になれ!”
このコトバは、実は叔母がキヨちゃんに最初に貰った言葉なの。
ちなみに叔母は男にも女からもモテるようになって、20歳過ぎた辺りで何か理由があって地元に帰ってきたという。
そんな叔母に嫉妬する、もう一人の叔母さんの話もあるわけだが、それは別の話。
私の母親もある時に、キヨちゃんから言われていた。
『かあさん(キヨちゃんのことね)、お母さんにも言ってたよ。 ”明日、死んでもいいから、好きな人と一緒になれ” って。』
あ、またあのコトバだ・・・って私は思ってね。
若い頃、私がバイク乗りになり、大きなバイクを乗る様になったころ、すごくキヨちゃんは喜んでくれた。
実はキヨちゃん、車があまり好きではない。
乗り物酔いをする体質ってのもあるけど、私の父親が車絡みで母親に負担をかけたことをずっと恨みに思っていたからだ。
そういう伏線もあり、私がバイクに乗ることをすごく喜んでくれていたが、実はもう一つ別の理由があった。
『我(わ)が若い頃、後ろに乗せてもらったことがある。 浅草にいったことある。 オートバイは気持ちいいっキャ。』
と、ニコニコと話してくれた。
『昔の男?』
と、私が聞くと、『違う。』とニコニコしながら、言うキヨちゃん。
そこで私が何かを感じて不意に言った。
『明日、死んでもいいから、好きな人と一緒になれ。』
キヨちゃんはちょっと驚いた表情を浮かべたあと、それまでと違う笑みを浮かべた。
『ねえ、浅草に連れて行ってくれたバイクの人って、もしかして初めての人??』
と、笑いながら私はキヨちゃんに意地悪く聞いた。
キヨちゃんは自分の過去の異性関係を語ることはしない人と分かっていながら、敢えて。
キヨちゃんは今までみたことがないような笑顔を見せて、空を見上げていた。
『あ! 洗濯・・・』
って感じで家の中へと消えていった。
何か見えた気がした私。
おそらくキヨちゃんがずっと好きだった人がいる。
でも、色々な当時の状況から、その恋が叶うことはなかったのだろう。
母親想いのキヨちゃんだから、尚更、自分の欲のままに生きれなかったのは言うまでもない。
おそらくキヨちゃんにはキヨちゃんだけが知っていて、大事にしていた思い出があるのだろうと思う。
それには間違いが無いように思えた。
だから、私の母親や、私の母親の妹である前述した叔母さんには、あのコトバを告げていたのだ。
それはつまり、ジーちゃんのことを男として本当に好きではなかったことを示唆しているとも言えるだろう。
何度も言うが、ジーちゃんとの間に、愛情は無かったということではないけどね。
おわりに
ちょっと話は前後したし、多少、脱線したけど、書いてみた私の祖母の話。
ちなみにジーちゃんは私の母親が高校を卒業するくらいに、人に騙された&もらい火などの不幸に見舞われて、組を潰してしまう。
その後は過去の栄光にしがみついて、ロクに働くこともなくなってしまったようだ(;^ω^)
オバちゃは既に床に伏せっており、キヨちゃんはその後、缶詰工場で定年まで働くことになり、母親は大学進学を諦めて就職することになる。
他にも色々な要因はあったりするけど、私の母親はずっとジーちゃんのことを悪く言っていました(;^ω^)
だけど、キヨちゃんはある時、私にはそれとなくいっていた。
『とうさん(ジーちゃんのことね)は別に借金を残して死んだわけでも無いし、良い暮らしをさせてもらったこともある。 なんで洋子(私の母の名前)はあんなに悪く言うのか・・・?。』と。
・・・ここでもキヨちゃんの性格が垣間見えた気がして、どこか嬉しい気分になったものだ。
本当にこの人って優しんだなぁ・・・ってね。
ちなみに私の母親がジーちゃんのことを誰よりも悪くいう真の理由は、だいぶ後になって私は伝えられることになるわけだが、それは別の話。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
見つけてくれて、感謝ですよ~。
では、またのう(´Д°)ノシ