『無性にぶち壊したい。』
『理由はないけど気落ちする。』
『ただひたすら寂しい。』
こんな気持ちに苛まれることは、おそらく現代人は珍しいことではない。
私はこうした心の状態を『Abyss』と呼んでいたりする。
今日はそんなお話。
元来、理由がある
基本的にネガティブな情動になるには、それ相応の理由があったりする。
・友達と喧嘩した。(仲がいいからかも?)
・〇〇に嘘つかれていた。(よくありますね)
・言い方が腹が立つ(言葉って難しいからね・・・)
・口ばっかりで仕事しねえ・・・(所謂、アンポンタン)
・浮気された(ぶw
・生理的にムカついてしょうがない(それはアンタの問題だw)
・臭い、汚らしい、キモイ(風呂入れよw)
・パチンコで負けた m9(^Д^)
などなど。
それらは確固たる理由があったりするので、改善はしやすいと思う。
早い話、こちらにネガティブな情動を引き起こす人、物などは無視する、或いは、排除するというのが手っ取り早い。
ただし、これはあくまで自分を取り巻く周囲にあること。
冒頭でも言ったような情動、そのもの『Abyss』というのは、自分の内から湧き上がって来るものなのだ。
アビスには理由がない
『Abyss』というのは深淵の意味があり、”水中の深く淀んだ場所”のことを指す。
しかし、他の意味では人間の行き着く最終地点という意味合いもあるようだ。
かの有名な哲学者ニーチェの名言にも『Abyss-深淵-』の言葉が使われていたりする。
とにかく、それが示すものは、暗く淀んでいるということ。
人の心の中にもそれは確実にあると思って差し支えないと思う。
何かの拍子で、そんなAbyssに取り込まれてしまう時がある。
前述したような外的要因によるネガティブな情動とは違って、理由が全くないから質が悪い。
理由が自分でも分からないのに、自分で何とかするしかないという、恐ろしい程の矛盾と戦わなければならないのだ。
大体、それって『病んでる?』って感じで片づけられてしまうわけだが、おそらくはこれ現代人なら誰にでもあると感じる。
ただ、それを他人に見せるか見せないかの違いであり、あるドラマのセリフを借りるなら
『人はそれぞれココ(心)に修羅を飼っている。』
と表現していたりするので、見方によってはカッコいいのかも知れない。
風邪だと思って待つしかないのか?
もう削除した記事であるが、過去に私は自分の経験と供に、このことについて触れている。
私の場合は大体、秋頃にAbyssに取り込まれることが多い。
まあ、大抵は自分でなんとかするわけだが、第三者の力を借りたりすることもある。
それは別にカウンセリングを受けるとかそういう陳腐なものではなく、ただ、ずっと好きな人などと話をしたり温もりを感じたりして、Abyssの辛さを軽減させる。
そういう人が周りにいなかった場合やタイミング的に宜しくない場合はゲームにどっぷり浸かったりなど。
そして時間の経過と供にAbyssが過ぎ去るのを待つという具合だ。
『たった一人の魔道』と、ほざいておきながら、私のAbyssは凄まじいまでの寂しさ。
Abyssに取り込まれて、流されるがままになると、大抵、いいことはない。
何故、秋頃に出てくるのかは、およその理由は分かっている。
しかし、自分で制御しようにも制御できない時があるから困ったものだ。
私の場合は『寂しさ』なのだが、人によっては『喪失感』や『憤怒』、『消えたい』などの情動。
それぞれによって違うようだ。
これを回避する唯一の方法は心底、楽しいって思えることをするということに尽きる。
楽しいと思えるものに遭遇したならば、寂しさもないし、怒りよりも好奇心に満ち溢れるからだ。
だが、Abyssに取り込まれてしまってから、楽しいことを見つけようとしても、それ自体がもはや楽しいと思えなくなるので手遅れ。
こうなっては、台風が過ぎ去るのを待つように、時間の力『日にち薬』を使って、じっくりと待つしかないのだろう。
アビスと抗い続ける
今日は何故、こんなことを書いたのかと言えば、ある人と話していて、この話題が出たからだ。
その時に『あ、これ(Abyss)についてちょっと書こう。』と思ったからであって、特に深い理由はない。
敢えて何故、多くの人にAbyssが生じるのかという起源そのものは、おそらくは自分自身でも忘れてしまっている幼少期や思春期などにあるとみている。
何にせよ自分で何とかするしかないわけであるが、そうしたAbyssに捉われて自暴自棄になってしまうのだけは何としても避けたいものだ。
自暴自棄になったら、とっても自分の頭はおバカさんになってしまうので、場合によってはヤバいレベルのロスを生んだりする。
酷い時は致命傷となったりすることもある。
我々は未来を自分の良いものにしていく為に過ごしているのだから、こうしたAbyssに抗っていくことが賢明であると感じている。
最後まで読んでくれてありがとう。
見つけてくれて ありがとう。
では、またね(´Д°)ノ